リース名目で高利貸　明石の業者摘発（神戸新聞）

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2002年10月18日(金) 00時00分

　架空の貸金業者名を使って主婦らに高金利で融資していたとして、兵庫県警生活経済課と長田署は十八日、出資法違反容疑で、明石市貴崎三、貸金業「プロジェクト神戸」を摘発、事務所と同社社長（４２）宅など計四カ所を捜索した。

　調べによると、同社は「アップル」と名乗り、二〇〇一年十月から今年三月まで、神戸市内の主婦（５４）ら計三人に、法定限度利息（一日当たり０・０８％）の二十五—十一倍の高金利で融資契約を結び、貸し付けた疑い。

　同社は明石、神戸市内の駐輪場などで「アップル社」名で、携帯電話番号などを書いたチラシを配布。連絡のあった主婦らに、五—一万円の小口融資をしていたという。貸し付けは今年一月から十月までに約二百六十人に対し、元本、利息合わせて総額約二千二百万円に上るという。

　貸し付けの際に、顧客のテレビや冷蔵庫などを同社がいったん買い取り、再度リースする契約を結んだり、回収に他人名義の口座を使うなどして高利貸を隠していた疑いもあり、同課で追及する。