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2002年10月17日(木) 03時41分
＜新宿区＞徴税を再開 「業務を怠るな」住民の苦情で 東京（毎日新聞）前区長の税金滞納問題を受け、区民税の滞納者宅を訪れて税徴収する「臨戸徴収」を休止していた東京都新宿区が、この業務を再開した。住民感情に配慮して取った休止措置だったが、逆に区民から「業務を怠るつもりか」などの苦情が寄せられ、早期の再開になった。同区税務課は、職員約２０人が交代で、週２〜３回、１回３０戸を目標に滞納者宅を訪問していた。しかし４日、小野田隆前区長（７９）＝９日辞職＝が区民税など約３７００万円、国税約１１億７６００万円を滞納していることが毎日新聞の報道で表面化し、「この状況で徴収に行くと、職員と滞納者がトラブルになりかねない」とこの日のうちに臨戸徴収を休止した。 ところが、毎日新聞が「休止」を報道した９日から、同区には「なぜ休止する」「滞納しても良いという風潮につながる」「税務課は業務をしないのなら税金を返せ」との苦情が電話やファクス、電子メールで相次いで寄せられた。 こうした声を受けて、同課は１２日から徴収を再開。林治郎課長は「苦しい立場だが、税の賦課、徴収は私たちの職務。当たり前のことをやっていく」と話している。 【宮川裕章】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021017-00000171-mai-soci |