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2002年10月15日(火) 22時01分

4億円を横領容疑で元特定郵便局長を追送検 福岡朝日新聞

 福岡郵政監察室は15日までに、福岡県高田町の渡瀬郵便局(無集配特定局)元局長、松尾光善被告(52)=業務上横領罪で公判中=が、顧客の貯金や、郵便局に保管していた現金の着服を繰り返していたとして、業務上横領の疑いで福岡地検に追送検した。総額は3億9863万円にのぼる。郵政事業庁によると、郵便局での横領額では過去2番目という。

 松尾被告は、犯行の動機について「トウモロコシなどの先物取引の資金が欲しかった」と話しているという。

 松尾被告は今年7月、客の普通貯金を定期貯金に預け替える際、払い戻しの処理だけをして、定期貯金に預けず、約2800万円を横領した容疑で逮捕され、懲戒免職になっている。

 同監察室の調べによると、00年9月から今年7月までの間、同様の手口などで41人の顧客から貯金や保険金約3億円を横領した疑い。また、貯金の支払いのために保管していた現金約7000万円も着服したとされる。

 被害者のほとんどは、松尾被告と顔見知りだった。正式な証書や通帳がなくても、名刺の裏側に金額や証書の番号を書けば信用されることに乗じて犯行を繰り返した。

 渡瀬郵便局の職員は4人で、松尾被告は99年6月から局長を務めていた。毎月1回、職員が現金や帳簿を検査することになっていたが、松尾被告は「(支払金は)別に保管している」「金庫のカギを忘れた」などと言って、発覚を逃れていた。

 福岡郵政監察室は「なぜ局長の奇弁に職員が対応できなかったのかを含め、検査体制の問題点を検証し、防止策を講じたい」としている。

(22:00)

http://www.asahi.com/national/update/1015/034.html

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