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2002年10月09日(水) 14時38分

道東サンマ漁、小型漁船こっそり大型化読売新聞

 日本一のサンマ漁獲量を誇る北海道東沖の太平洋上に出漁する道内の小型サンマ漁船60隻の大半が、漁船登録している総トン数よりも大型に違法改造されている疑いが強まり、北海道庁は近く、60隻すべてに対し漁船法に基づく立ち入り検査を行う方針を固めた。改造した漁船は、是正措置が取られるまで操業が出来なくなる。立ち入り検査で、大量の漁船に違反が見つかった場合、現在、ピークを迎えている地元のサンマ漁に大きな影響を与えることになりそうだ。

 違法改造の疑いが出ているのは、北海道内で漁船登録され、根室、釧路地域など道東の港から出漁している11トン型と19トン型の小型漁船60隻。40トン以上や10トン未満の漁船もある中、サンマ漁の主力を担っている。

 7、8月から始まった今シーズンのサンマ漁で、60隻について、船体の大きさに比べ、1度の水揚げ量が異常に多いとの情報が地元で広がった。道庁で目視による任意の調査を行ったところ、大半の船で、甲板の上に新たな囲いを設けたり、上甲板をかさ上げして船体を大きくするなどの事例が確認されたという。

 漁船の無断改造は漁船法で禁じられ、違反した場合、都道府県知事は、登録を取り消すことができる。このため、道庁は、サンマ漁の操業を許可する水産庁にも相談の上、近く60隻のすべての船内を立ち入り検査して、船体の寸法などを実測し、改造の有無を確認することにした。

 違法改造について、水産庁幹部は「小型サンマ漁船の多くは、サケマス漁と兼務で行うことが多い。北海道の場合、20トン以上30トン未満の漁船にはサケマス漁の許可が下りないため、サンマ漁の際に、無断改造を誘発したのではないか」とみている。

 読売新聞の取材に違法改造を認めたある船主は「ロシア水域での漁獲枠の減少、輸入水産物との価格競争など厳しい情勢の中、漁獲量確保のためやむを得なかった」と話している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021009-00000205-yom-soci

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