悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2002年10月06日(日) 15時22分

経産省系財団がソフト不正コピー 賠償1000万円超朝日新聞

 元通産審議官が理事長を務める財団法人・日本エネルギー経済研究所(東京都中央区)が、コンピューターソフトを大量に不正コピーして使用していたことが分かった。同研究所はソフト会社約10社から指摘を受けて不正を認め、損害賠償金を支払うことで合意した。現在算定中の賠償金は総額1000万円を超える見通しだ。

 同研究所によると、不正コピーしていたのは、データの統計処理などに使う複数のソフトウエア。今年夏、大手ソフト会社約10社の弁護士から不正使用を文書で指摘された。調査の結果、少なくとも200台を超えるパソコンで不正にコピー、使用していた事実が分かった。

 現在、全所員約200人を対象に所内で使っているソフトの種類、使用許諾の有無、使用頻度などを調査しており、損害賠償額を交渉して決める予定だ。

 同研究所は旧通産省から66年に認可を受け、設立された。国などの委託を受けて、エネルギー全般に関連する調査、研究をしている。常勤理事8人のうち理事長ら3人が旧通産・経済産業省OB。01年度は経産省から15億6806万円、内閣府から405万円の委託費や補助金を受けており、国からの支出が収入の3割を占める。

 近年、ソフト会社が不正コピーに対する損害賠償請求をする例が相次いでいる。昨年5月には東京地裁が司法試験予備校の運営母体に約8500万円の支払いを命じた。先月は、ソフト会社5社が東京と大阪のコンピュータースクール3校に6億円近い損害賠償を求めて提訴している。

 同研究所の新田充・専務理事は「ソフトウエアの管理ができていなかった。反省している。提訴すると言われれば、損害賠償金を払わざるを得ない。額は不正使用の規模に応じて交渉する」と話している。(15:21)

http://www.asahi.com/national/update/1006/015.html

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ