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2002年09月30日(月) 12時56分

返金殺到し打ち切り 食肉偽装問題で札幌の西友朝日新聞

 西友の子会社・北海道西友元町店(札幌市東区)が外国産の肉を国産と偽って販売した問題で、返金することにした同店に人が殺到したため、同店は27日から10月6日までの返金を29日で打ち切った。3日間で返金対象となる食肉の販売額を3倍以上も上回る4928万円を返した。北海道西友は「水増しやなりすましがあったのは間違いない」とみている。

 北海道西友によると1548人に返金した。同店では昨年9月から1年間にわたり、カナダ産の豚ロースと米国産の牛タンをそれぞれ国内産と偽って表示して販売。この間、販売した「国産豚ロース」と「国産牛タン」の売り上げは計1380万円だった。このうち偽装肉の販売額は94万円という。レシートがなくても自己申告によって返金に応じており、なかには10万円の返金を受けた人もいるという。

 30日は「混乱が近隣などに迷惑をかけている」として臨時休業した。しかし午前9時半ごろには、若者ら100人以上が店の前に殺到した。

 同社によると、28日昼ごろから返金を求める人の動きに変化があった。若者が携帯電話で連絡を取り合いながら店に現れ始めたという。29日には午前9時の開店前から店の前に多くの人が列をつくった。

 他店舗などから社員50人を動員して対応にあたったが、大混雑した。このため北海道警に警備を要請、29日は通常よりも3時間早い午後6時に店を閉めた。閉店後も返金を求めて約500人が店内に残り、対応に午後11時ごろまでかかった。

 同社は安売りなどで利用者に還元することを考えているという。

      ◇

 埼玉県狭山市の西友狭山市駅前店では、18日から代金返金の「おわび」を店内に掲示していたが、28日の報道後の29日現在約200人が代金の返金を求めて来店。店頭での混乱はなく、計約500万円を返したという。

 週末だけで約180人が訪れた。返金額はすでに約1年間分の偽装豚肉2400キロの販売額(331万2000円)を上回っているが、西友では「客が買ったのが偽装表示のものか、正しい表示で販売した『豚肉こまぎれ』なのかは区別できない。豚肉こまぎれの同店での販売額はこの1年間で720万円。その数字を念頭に返金額がどうなのか受け止めたい」と話している。(12:43)

http://www.asahi.com/national/update/0930/013.html

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