悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2002年09月27日(金) 11時41分

住民情報は激減…警察白書読売新聞

 警察庁は27日、2002年版警察白書を公表した。「我が国の治安回復に向けて」と題した特集では、昨年1年間に検挙した事件のうち、住民からの聞き込みが端緒になった割合は2・0%で、10年前の1992年(4・8%)に比べ半分以下に落ち込んだと指摘した。

 さらに強盗事件の容疑者の53・5%が、生活費よりも、スリルや遊興費を目的にしていたことなども強調し、治安悪化の要因として、捜査に国民の協力が得にくくなったことや、規範意識の著しい低下を挙げている。

 昨年1年間に全国の警察が住民からの聞き込みをきっかけに検挙に結びついた事件は5729件で、余罪捜査を除く総検挙件数(28万7181件)の2・0%にとどまり、92年の1万1470件よりも大きく減少した。

 また同庁が今年3月、全国の一線署に勤務する地域警察官と刑事警察官に実施したアンケート調査でも、地域警察官991人の95・1%が「10年前に比べて国民の協力が得にくくなっている」と回答。刑事警察官1306人の63・0%が「聞き込みをしても、隣人のことが分からなくなった」と答えている。

 さらに今年4月中に逮捕した強盗事件の容疑者226人に聞き取り調査した結果、121人が「遊興費が欲しかった」「スリルを楽しみたかった」と回答したのに対し、「生活費に充てるため」としたのは71人にとどまった。

 一方、都市部周辺のベッドタウン化した地域や農村部で犯罪が著しく増加していることもわかった。同庁が、京都、群馬、青森の3府県を対象に犯罪の発生状況を分析したところ、京都では昨年1年間に起きた犯罪が、京都市に隣接した地域で10年前より2倍以上に増加し、群馬でも、高速道路の開通で宅地開発が進んだ地域で2倍以上に伸びていた。青森では、10年間の犯罪の増加率が都市部で1・49だったのに対し、農村部を抱える小規模署管内では、2・91と倍近い勢いで犯罪が増えていた。

 白書はこうした調査結果をもとに、地域ごとに、犯罪の発生が多い時間帯や曜日、場所を分析し、そこに警察力を集中させることが必要だと強調している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020927-00000003-yom-soci

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ