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2002年09月26日(木) 07時02分

胴上げ中継に抗議殺到 「ドラマ見たい」スポーツニッポン

 巨人の優勝が決まった24日の「阪神—巨人」戦の放送時間を大幅に延長し、巨人・原監督の胴上げ中継を行ったフジテレビに対し、視聴者から抗議など1万4000件を超える反響が殺到していたことが25日、分かった。ヤクルト敗退で巨人のV決定後も中継を続けたことへの抗議が大半だったが、中継視聴率は約4時間半平均で29・1%の今季最高。瞬間最高率は42・9%に達した。

 白熱の試合になった「阪神—巨人」戦の舞台裏で、中継局のフジテレビが大混乱した。同局は中継時間を2時間半延長し、試合を完全中継。原監督の胴上げまで生放送した。

 その影響で、人気ドラマ「ナースのお仕事4」の最終回2時間スペシャルが午後11時半から深夜1時半までの放送に。その後の「ニュースJAPAN」などは深夜2時台までズレ込む結果になった。

 同日夜、フジでは視聴者からの問い合わせに備え、視聴者総合センター、編成局、スポーツ局のスタッフが待機し対応に当たったが、予想を超える反響が殺到。同日未明までにスタッフが約1000件の電話に応対し、受けきれない電話には自動の音声テープで対応。テープ対応も含めて電話がつながった総数は1万4000件に達した。

 電話は「優勝が決まった試合をいつまで放送するんだ」「“ナースのお仕事”は何時からやるのか」「ドラマを再放送してほしい」といった抗議、問い合わせが多かったという。

 抗議殺到の一方で、中継視聴率は今季のプロ野球中継で最高の29・1%を記録。午後9時以降は分刻み視聴率もほぼ30%台で推移し、午後11時3分には42・9%の瞬間最高視聴率に達した。巨人のサヨナラ負けが決まった1分後、松井、高橋由らが苦笑いでベンチに戻るシーンを放送中だった。同13分の原監督胴上げシーンも39・9%を記録した。

 フジテレビでは「優勝のかかった試合を完全中継するのは当初からの方針。多くの問い合わせをいただくのはある程度予想していた」(広報部)とコメント。他局の関係者も「仮に中継を途中で終了していれば、抗議の数は1万4000件どころではなかっただろう」とみており、フジの大幅延長には肯定的だった。

 ≪「ナース」再放送決定≫フジテレビでは25日、放送が大幅に遅れた「ナースのお仕事4」最終回を28日に再放送することを決めた。同日午後3時以降の時間帯で全編放送する方針で調整を進めている。「ナース…」は小中学生のファンも多い人気コメディーで、再放送の要望に応えての措置。フジ広報部では「見られなかった方のためにも、在宅率の高い土曜日の再放送にした」と説明した。(スポーツニッポン)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020926-00000002-spn-ent

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