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2002年09月24日(火) 21時48分

健康器具「EMSベルト」でやけどや筋肉炎症の恐れ読売新聞

 電気刺激を与えることでシェイプアップ効果があるなどとうたった健康器具「EMSベルト」が、使い方によっては、やけどや筋肉の炎症などを起こす恐れがあると、24日、国民生活センターが発表した。

 EMSベルトは、腹部や太ももなどにパッドを巻きつけて電気刺激を与え、筋肉増強やシェイプアップ効果をうたった器具。「10分間で600回の腹筋運動と同じ効果がある」などの宣伝文句で、昨年秋ごろからはテレビショッピングにも登場、人気商品となった。

 しかし、昨年5月から、「小豆大のやけどができた」「筋肉に炎症がおきた」などの苦情が全国の消費者センターに寄せられ始め、苦情件数は今年8月までに計48件(女性38件、男性10件)に上った。

 このため、同センターが今年夏、1万円前後の4銘柄についてテストを行ったところ、実際に使用した16人のうち9人が、1週間以内に「足がつって走れない」など、筋肉痛の症状を訴えた。

 また、パッドと皮膚との接触面を半分にして使用したところ、1平方センチ当たりの電流が1・7—1・8倍になり、皮膚が赤くなったり、激しい痛みを感じたりする症状が現れた。同センターは「使用する部位や体の動かし方によっては、局部的に強い電流が流れ、やけどなどを起こす恐れがある」とみている。

 商品の効果については検証されなかったが、米国の連邦取引委員会(FTC)は今年5月、「10分間で腹筋運動600回分に相当」などの広告が虚偽・誇大表現と判断。「脂肪を減らす効果はなく、運動より多少腹筋が強化されるだけ」との見解を示した。

 一方、EMSベルトの販売元の一つは、「機能的に問題はなく、商品に瑕疵(かし)はない。テスト結果がどの商品を指すか不明のままでの公表は残念」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020924-00000213-yom-soci

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