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2002年09月22日(日) 03時01分

スイスファンド社:“錬金術”黒い連鎖 ノウハウ引き継がれる毎日新聞


 出資法違反容疑で大阪府警の家宅捜索を受けた金融会社「スイスプライベートファンド」(大阪市北区)の集金システムのノウハウが、戦後最大級の巨額詐欺事件で摘発された「大和都市管財」グループに引き継がれていたことが21日、分かった。また、スイス社が参考にしたとみられる「エンジェルファンドネットワークコーポレーション日本支社」(東京都新宿区)の責任者は、同様の事件を起こした「投資ジャーナル」の社員だったことも判明。府警は違法な“錬金術の系譜”に注目している。

 調べによると、スイス社は、匿名組合方式と貸金業登録方式の2通りの方法で約33億円を集めたとされる。これらのシステムは30歳代の女性社員ら数人が中心になって考案したという。

 府警が昨年摘発した「大和都市管財」グループの押収物の中に、スイス社から取り寄せた「匿名組合方式」の資料があった。大和都市管財グループが集めた1100億円のうち、142億円がスイス社と同様の匿名組合方式によるものだった。

 一方、スイス社が参考にしたとみられるのが、貸金業登録方式で約660人から約103億円を集め、福岡県警に摘発されたエンジェル社のシステム。エンジェル社の責任者は、85年の巨額詐欺事件で約580億円の被害を出し、会長が逮捕された投資顧問会社「投資ジャーナル」の社員だった。

 エンジェル社は実体のないペーパー企業に、大和都市管財はグループ企業に、それぞれ集めた資金を回していたことが分かっている。府警は、スイス社でも同様のことが行われていた可能性があるとみて、資金の流れの解明を進めている。 【亀田早苗】

[毎日新聞9月22日] ( 2002-09-22-03:01 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020922k0000m040135000c.html

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