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2002年09月18日(水) 10時09分
化粧品の出荷停止は公序良俗に違反 安売り阻止訴訟判決 （朝日新聞）外資系の大手化粧品会社「マックスファクター」（本社・神戸市）の商品を２割引きで安売り販売していた小売店「冨士喜本店」（同・東京都）が、「値引き販売を阻止するための一方的な商品の出荷停止と契約解除は独占禁止法に違反する」として、マックスファクター社を相手に商品の引き渡しなどを求めた訴訟の判決が１７日、神戸地裁であった。松村雅司裁判長は「（契約の解除は）公正な競争を阻害する恐れがある。独禁法の趣旨に照らし、公序良俗に反するというべきだ」と述べ、原告は商品の引き渡しを求めることができると認めた。判決によると、冨士喜本店は６５年ごろマックスファクター社と特約店契約を締結。９４年から全国に支店を増やし、本店と１１支店で同社の化粧品を希望小売価格の２割引きで売っていたが、９９年７月の発注分以降、化粧品の出荷が停止された。 公正取引委員会は昨年６月、マックスファクター社に対し、独禁法違反の疑いで警告していた。同社は「判決に納得できないので控訴する方針だ。今後も取引施策について変更の必要はないと考えている」とのコメントを出した。 (10:09) |