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2002年09月12日(木) 11時10分

<ゲームソフト>馬のパブリシティー権、東京高裁も認めず 毎日新聞

 人気ゲームソフト「ダービースタリオン」に実名で登場する競走馬の馬主が「馬名を勝手に使われ、損害を受けた」として、ソフトメーカー「アスキー」(東京都渋谷区)に販売差し止めと損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は12日、1審に続いて馬主側の請求を棄却した。山下和明裁判長は、名前や写真から生じる経済的利益の独占利用を認める「パブリシティー権」について「競走馬という『物』にまで認める法的根拠はない」と述べた。

 馬主が別のソフトメーカーと争った同様の訴訟で、名古屋高裁は01年3月、一部の馬のパブリシティー権を認める判決を出しており、高裁レベルでも司法判断が分かれた。

 「ダービースタリオン」は、画面上で仮想馬主になり、馬の交配や調教を楽しむシミュレーションゲームで、「オグリキャップ」など実在する64頭の馬の名称と実績データも使っている。

 判決は、01年8月の東京地裁判決を踏襲して、パブリシティー権の保護範囲を「人が持つ人格権」に限定した。そのうえで、物については商標法や不当競争防止法による保護規定があることを指摘し「それらに基づかない権利の保護は、法解釈として認めていない」と結論付けた。 【清水健二】


[毎日新聞9月12日] ( 2002-09-12-11:10 )

http://news.lycos.co.jp/society/story.html?q=12mainichiF0912e025&cat=2

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