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2002年09月12日(木) 10時40分

<横断歩道>歩車分離式信号で事故大幅減少 警察庁、積極導入へ 毎日新聞

 歩行者が青信号で横断中に右左折車が横切らないようにする「歩車分離式信号」で、交通事故が大幅に減少することが警察庁の初めての調査で分かり、同庁は12日、来年度から積極的に導入するよう全国の警察本部に通達した。同信号の増設は、青信号の横断歩道で発生した死亡事故の遺族らが強く要望していた。

 同庁は今年1月、全国100カ所をモデル交差点として同信号を新設。半年間かけ、事故の発生状況を調べた。

 その結果、設置前の半年では死傷事故の発生件数が182件だったのに、設置後は112件に減少。人対車両の事故は30件が8件と、約7割も減少した。車両同士の事故も148件が103件と約3割減だった。

 一方、同信号では、車の渋滞が懸念されていたが、設置前の延べ15・11キロが設置後は14・85キロとなり、逆に短くなった。全方向の車両を一斉に止め歩行者を横断させる「スクランブル式」では渋滞が長くなることがあったが、歩行者の横断後、右左折車を通す「右左折車両分離式」では、車が歩行者の横断中に停車することなく進行できるため改善につながった。

 交通統計によると、昨年の死亡事故8414件のうち、約3割の2383件が「人対車両」。さらに、このうち約2割の507件が信号交差点で発生している。

 現在、歩行者と右左折車が交わる交差点は全国約15万カ所あり、うち歩車分離式信号は約1600カ所まで増えている。同庁は来年度からの約5年間で倍増させる予定。都道府県警には、(1)横断中の事故が多い(2)児童・生徒、高齢者が利用する(3)右左折車と横断歩行者が多く渋滞している——などの交差点で導入するよう指示した。 【大坪信剛】


[毎日新聞9月12日] ( 2002-09-12-10:40 )

http://news.lycos.co.jp/society/story.html?q=12mainichiF0912e020&cat=2

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