国土交通省から指定された民間車検業者が、必要な検査をせず保安基準適合証を発行していたとして、滋賀県警交通指導課などは１２日、京都市左京区山端大君町、自動車修理工場経営山本勇（６３）、滋賀県彦根市堀町、運送会社社長辻康博（６２）の両容疑者ら３人を虚偽有印公文書作成、同行使などの疑いで逮捕した。
　調べによると、３人は共謀し、辻容疑者の会社が所有する大型トラックの車検を申請する際、実際の検査は全く行わずに７月９日に新たな保安基準適合証を国交省近畿運輸局滋賀運輸支局に提出し、車検証の交付を受けた疑い。
　山本容疑者の工場では今年に入り約１０００台分、昨年は約１８００台分の保安基準適合証を発行しており、同課はかなりの余罪があるとみて調べている。３人とも容疑を認めているという。　

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