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2002年09月11日(水) 15時09分

ジー・オー:「カネはどうせ返さない」と話す 大神源太容疑者毎日新聞


 「ジー・オーグループ」(本部・東京都港区)の巨額詐欺商法事件で、詐欺容疑で逮捕されたグループ名誉会長の大神源太容疑者(39)が昨年9月、「(集めた金は)どうせ返さない」と元役員に話していたことが、分かった。警視庁生活経済課は、詐欺容疑を裏付ける発言とみて注目している。

 この元役員は、フィリピンの銀行買収などにかかわった。警視庁の調べや元役員の話では、グループは昨年、フィリピン・マニラ首都圏に13店舗を持つ「ユニトラスト・ディベロップメント銀行」を買収。「大神銀行」が誕生したとして日本国内で預金を募集したが、その宣伝文を決める会議を、昨年9月12日に港区の本部で開いた。

 宣伝担当幹部らが出席し「年利8.125%」など顧客側に有利な条件での募集が決まったが、「ペソ下落など為替リスクは銀行側負担」との条件に、元役員が「通貨の安定していない国では無理」と言ったところ、大神容疑者は「いいんだ。どうせ返さないから」と押し切ったという。

 預金は同年10月の1カ月間で、約2億2000万円が集まったものの、海外送金などの手続きは取られなかった。一方、預けた会員には12月になって比国から日本語で書かれた残高証明書が届いたが、今年1月、同行は事実上破たんした。警視庁は、預金と称して金をだまし取ったとみている。

  ×  ×  ×  

 詐欺容疑で10日逮捕されたグループ幹部7人のうち、大神容疑者を除く6人は警視庁生活経済課などの調べに「すべて大神(容疑者)の指示だった。金をだまし取ったことに間違いありません」などと大筋で容疑を認めているという。

[毎日新聞9月11日] ( 2002-09-11-15:09 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020911k0000e040058001c.html

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