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2002年09月11日(水) 14時11分
労災補償悪用、１７００万円詐取 容疑の会社社長ら逮捕（熊本日日新聞）従業員の遺族に支払うべき労災補償共済金の大半をだまし取ったとして、熊本北署は十一日午前、詐欺の疑いで熊本市徳王町、土建会社社長岩松幸吉（５３）、元妻の同社役員宮崎恵子（５０）の両容疑者を逮捕した。調べでは、二人は死亡した男性従業員＝当時（５８）＝の労災補償共済金をだまし取ることを計画。昨年五月ごろ、全国中小企業共済協同組合連合会（東京）が支払った二千万円のうち遺族には三百万円しか渡さず、二千万円の受領書を書かせて同連合会に提出、返還義務のある未払い金千七百万円をだまし取った疑い。二人とも容疑を認めているという。 同連合会の労災補償共済金は、事業主が従業員一人あたり年約一万六千円をかけ、遺族らに支払われる仕組み。最高二千万円。遺族への未払い分は事業主が同連合会に返還するよう、約款で義務づけられている。 男性従業員は九九年十二月、夜勤後の帰宅中に交通事故死し、労災認定された。両容疑者は遺族に労災補償共済金制度について詳しく説明せず、二千万円の受領書を書かされた遺族側も特に説明を求めなかったという。 http://kumanichi.com/news/local/main/200209/20020911000177.htm |