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2002年09月10日(火) 03時01分

大神会長ら、きょう逮捕読売新聞

 「利率120%確約」などと高配当をうたい、通信販売事業への投資名目で全国の会員から資金を集め、今年3月に出資法違反容疑で捜索を受けた「ジー・オーグループ」(本部・東京都港区)が、配当できる見込みがないまま資金集めを続けていたことが、警視庁生活経済課の調べで明らかになった。

 同グループは1996年以降、全国の会員から約300億円を集めたが、このうち資金繰りが悪化した99年以降に集めた資金など大半は詐取した疑いが強いとして、同課は9日、詐欺容疑で大神源太名誉会長(39)ら同グループ幹部7人の逮捕状を取った。10日逮捕する。同課は詐取した資金のうち一部は、大神会長らが個人的に流用したとみて追及する。

 逮捕状の直接の容疑は、大神会長らが1999年から昨年にかけ、「ジー・コスモス・ジャパン」(本社・港区、今年4月に破産宣告)などを使い、通信販売の広告費名目などで都内の会員ら数人から約1億円をだまし取った疑い。同課の調べや関係者によると、グループは96年秋ごろから活動を始め、今年3月までに約4万人の会員登録を受け、うち約1万2000人以上から約300億円を集めた。

 当初は、会員に「通信販売の広告代金を商品ごとに負担すれば、その売り上げによって高配当が得られる」などと説明していた。しかし、元幹部らの証言によると、通信販売の実績はほとんどなく、集めた金は、大神会長自身が主演したアクション映画の製作費に充てるなど、幹部らが流用して無計画に使っていた。このため、99年以降は、資金繰りが悪化し、出資に見合う配当をすることが不可能な状態になっていた。

 ところが、同グループは、「さらに大きな利益を得られる」などと説明して資金集めを続けたほか、「フィリピン現地法人の社債販売」「フィリピンで買収した現地銀行の預金募集」などと名目だけの投資先を次々に提示しては出資金を募っていた。

 大神会長は今月6日、読売新聞社の取材に対し、「通信販売事業は関連会社が実際に行っており、配当も可能だった。だますつもりはまったくなかった」と詐欺容疑を否認した。しかし、他のグループ幹部は警視庁のこれまでの事情聴取に対し容疑を大筋で認めている。

 同課は今年3月、出資法違反の疑いで、ジー・オーグループ本部や、ジー・コスモス・ジャパンといった関連会社など約30か所の捜索を行い、押収した約2000点の資料の分析や、関係者の事情聴取を進めていた。

(9月10日03:01)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20020910it01.htm

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