兵庫県警捜査２課と尼崎中央署は１０日までに、同県西宮市高須町、無職、石飛歩容疑者（３３）と同県尼崎市大物町、無職、米倉梢容疑者（２７）の男女２人を偽５０００円札２枚を使ったとして、偽造通貨行使容疑で逮捕した。既に起訴されている。偽札に絡んで、男女周辺に約１０人のグループが浮上しており、県警は入手先や余罪を追及している。

　調べでは、２人は今年４月、同県伊丹市大鹿７の量販店「ドン・キホーテ伊丹店」と尼崎市神田中通１のデパート「アマセン」内で、それぞれ二、三百円の商品の代金として偽５０００円札１枚をレジの店員に渡した疑い。両店とも店員が偽造に気づき、警察に通報。店内の防犯ビデオに映っていた映像などから２人が浮上した。２人とも入手経路については口を閉ざしているという。

　紙幣はいずれも、透かしや盲人用印はなく、色合いや印刷状態からパソコンで偽造されたとみられるが、家庭用プリンターで印刷するよりは精巧な作り。事務用プリンターなどを使って組織的に偽造された可能性があるとみて、２人の交友関係を捜査している。　【堀江拓哉】


［毎日新聞９月１０日］ ( 2002-09-10-15:01 )

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