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2002年09月08日(日) 12時28分

ジー・オーグループ 警視庁、詐欺商法と断定産経新聞

 通信販売広告費への投資などの名目で300億円以上の資金を全国の会員から集め、支払いが滞っていた「ジー・オーグループ」(東京都)について、警視庁生活経済課は7日、当初から運用実態や実現性がないにもかかわらず、利殖をうたって資金集めを行っていた詐欺商法と断定、詐欺容疑で大神源太名誉会長(39)らグループ幹部7人前後の逮捕状を9日にも請求する方針を固めた。逮捕状が用意でき次第、一両日中にも逮捕に踏み切るとみられる。

 ジー・オーグループに対し警視庁は3月、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で家宅捜索をしていたが、詐欺事件として立件されることが確実な情勢となった。

 警視庁のこれまでの調べによると、同グループが約6年間で1万人以上の会員から集めた金額は300億円あまり、このうち支払いが滞ったのは百数十億円にのぼるとみられている。

 大神名誉会長らはグループ中核の広告代理会社「ジー・コスモス・ジャパン」(4月に破産)で、通販商品の広告費名目で会員に投資を勧誘し、売り上げに応じた配当金を支払うとする利殖商法を展開。年数回、「120%確約」をうたったキャンペーンを行っていたほか、社債(年利13−18%)▽フィリピンで買収した銀行の預金(年利8%)−などの名目でも、元本を保証する資金集めを行っていた。

 警視庁ではこうした行為について出資法違反容疑でコスモス社や関係先を家宅捜索。押収資料について調べを進めた結果、「元本保証」した行為以外にも、通販業務の実態や、各事業の配当の実現性がほとんどなかったと判断。容疑を詐欺に切り替え、事業を主導していた大神名誉会長らグループ幹部の逮捕に踏み切る方針を固めた。

 警視庁は当面、平成11年5月からの約2年間に行われた事業のうち、約1億円分の集金について立件し、余罪に関してさらに捜査を進める方針とみられている。

 大神名誉会長は先月、産経新聞の取材に「詐欺の事実はない。通販は関連会社が実際に行っており、配当可能な事業だった」と詐欺容疑を否定していた。

         ◇

 ≪ジー・オーグループ≫ 持ち株会社の傘下に約10社を擁する企業群で、大神名誉会長が創設、実質的な経営者を務めていた。通販商品の広告費などの名目で、資金集めをほぼ一手に担った「ジー・コスモス・ジャパン」(4月に破産)が中核企業で、このほかに健康茶販売会社などがある。フィリピンやインドネシアにも現地法人を置いている。

http://www.sankei.co.jp/news/020908/0908sha037.htm

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