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2002年09月05日(木) 00時00分

 健康食品が大ブーム 人気テレビ、書籍の影響も神戸新聞

 テレビや雑誌の影響などで、高機能ヨーグルトから各種ダイエット食品、究極はがんに効果があるというキノコ類まで、健康食品がすごいブームだ。インターネットの普及などで、マニアックな商品も簡単に手に入るようになったが、肝機能障害を引き起こす中国製「やせ薬」の例もあり、慎重な選択が求められている。

 阪急西宮北口駅前のコープこうべ「コープ北口」の乳製品コーナーには、約七十種類近いヨーグルトが並ぶ。中でも人気は、胃かいようなどの原因になる細菌を抑制したり、腸内の免疫機能を抑制したりする高機能ヨーグルトだ。

 担当者は「高視聴率のテレビ番組で取り上げられた翌日は、たちまち品切れになる」と話す。コープこうべでは高機能ヨーグルトの昨年度の売り上げは対前年比一・五倍。今年度も二ケタの伸びを記録している。

 健康食品は身近な食品ばかりではない。がんや内臓の病気を患った人が、すがる思いで試す商品もある。「○×でがんが消えた」などと題した書籍の影響もあり、キノコ類などの抽出物の売れ行きが好調だ。

 大丸神戸店の健康食品売り場には、アガリクス、マイタケ、メシマコブ、ウコン、しじみ、カキなどの抽出物のほか、サプリメント(栄養補助食品)も含めて、計四百八十種類を置いている。

 担当の栄養士は「一カ月分だけで五、六千円するので高価だが、安定的に売れている」という。

 ブーム以前から、専門家の研究は粛々と進められてきた。十五年前からマイタケの免疫活性化効果を研究している神戸薬科大学の難波宏彰教授は動物実験を重ねた上で、がんに対する効果を立証。これまでに三百人以上の患者の服用効果を追跡し、約半数に病巣の縮小や延命を確認した。

 だがブームには懐疑的だ。難波教授は「誇大な宣伝を多く見掛けるが、効果についての学術的、科学的な報告があるものは少ない。試す前にインターネットなどを使って、確認する姿勢が必要だ」と話している。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/020905ke73700.html

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