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2002年09月01日(日) 03時03分

薬害肝炎、感染者が「被害者の会」結成し集団提訴へ読売新聞

 血液製剤「フィブリノゲン」による薬害肝炎問題で、旧厚生省と旧ミドリ十字(現三菱ウェルファーマ)には薬害を引き起こした責任があるとして、同製剤などによる感染被害者約20人が31日、被害救済や補償問題を集団交渉する「薬害肝炎被害者の会」を結成した。約100人の弁護団が同会の活動を支援する。厚生労働省は同問題の最終調査報告書で、行政責任を事実上否定していることなどから、交渉は難航が予想されており、同省と三菱ウ社を相手取った集団訴訟に発展するのは必至の情勢だ。

 被害者の会には、東北から九州まで約20人が参加している。大半は、1980年から88年にかけて、出産時などに止血剤としてフィブリノゲン製剤を投与され、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した女性。また、80年から86年にかけて、新生児出血症などの止血剤として、同様の血液製剤の非加熱第九因子製剤を投与され、HCVに感染した男性数人も同会に加わっている。

 被害者の中には、慢性肝炎から肝硬変に進行している重症患者もいる。

 血液製剤をめぐっては、旧厚生省の研究班が78年、輸血後の非A非B型肝炎(現在のC型肝炎)感染の危険性を指摘しているとして、弁護団は「国と製薬会社は、遅くとも78年には血液製剤による肝炎感染の危険性を予見でき、対策をとるべきだった」と主張している。

(9月1日03:03)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20020901i201.htm

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