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2002年08月31日(土) 03時02分

東電、今年1月も国に対して虚偽報告読売新聞

 東京電力の原子力発電所の自主点検記録が改ざんされていた問題で、東電が今年1月の自主点検の際にも、炉心隔壁(シュラウド)の溶接部のひび割れを二重に隠ぺいし、国に対して「異常なし」との虚偽報告をしていた可能性の高いことが30日、分かった。原子力安全・保安院もすでにこの事実を把握。正確な報告義務を定めた原子炉等規制法違反などに該当する恐れもあるため、報告の詳しい経緯などの確認を急いでいる。

 東電が隠ぺいした可能性があるのは、福島県楢葉町・富岡町にある福島第二原発4号機のシュラウドの「中間部胴」と「中間部リング」の両部品の溶接部にある2本のひび割れで、長さはそれぞれ約9センチ。

 このひび割れは、点検作業を請け負ったゼネラル・エレクトリック・インターナショナル社(GEII)が、1980年代後半から90年代までの間、見つけ東電に報告した。東電は当時、点検記録を改ざんして報告された事実を隠し、安全性に重大な影響はないと判断し、修理や交換をしないまま使い続けている。

 昨年7月に同原発3号機のシュラウドに、最長1・4メートルのひび割れが多数見つかったため、保安院が同型の原子炉を持つ6電力会社に対し自主点検を要請した。これを受けて、東電は今年1月16日から18日まで3日間かけて、4号機のシュラウドを点検したが、ひび割れがあるはずの溶接部についても「異常なし」とひび割れの事実を隠していた。

 東電広報部の話「現在事実関係を調査中だが、GEIIが見つけたひび割れが実は単なる汚れなどで、今年1月には消えてなくなっていた可能性もある。こうした点も含めて、来月中旬までに全容を解明して報告したい」

(8月31日03:02)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20020831i101.htm

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