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2002年08月29日(木) 06時26分

ワン切り、交換機で捕らえて発信遮断 ドコモが自衛策朝日新聞

 NTTドコモは、不特定多数の携帯電話を狙った「ワン切り」の自衛策として、ワン切り電話を自社交換機で察知し、携帯への発信を事前に遮断するなどの緊急措置を29日に発表する。この問題で終始「受け身」だった携帯事業者が対抗策を打ち出すのは初めて。

 ドコモの対策は、交換機に対策ソフトを組み込み、ワン切りに限ってネットワーク上で遮断し、利用者まで電波を届かなくする。携帯端末側でも、着信音がだんだん大きくなる「ステップトーン」機能など、1度目の発信音が鳴らない仕組みを活用する考えだ。

 ワン切りは、携帯を一度だけ鳴らして切り、残した着信履歴から保有者がかけ直すと自動的に有料番組につながる手口。ワン切り業者は、固定電話の常時接続とパソコンを使って機械的な大量発信を続け、7月にNTT西日本の市内電話で大規模障害を起こした。

 固定電話のNTT東日本、西日本は、ワン切り業者の回線利用を強制的に止める契約約款を8月初旬に導入したが、ワン切りの直接被害者である携帯会社の対応は遅れていた。国内加入者約4200万人の最大手が対策を打ち出すことで、KDDIやJ−フォンなどの競合他社も対策を迫られそうだ。

(06:26)

http://www.asahi.com/national/update/0829/002.html

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