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2002年08月28日(水) 03時41分

<有機大豆100%>豆腐、納豆の3割が組み換え 国の基準違反毎日新聞

 「有機大豆100%使用」などと表示し販売されている豆腐と納豆のうち計80品を抽出して農水省などが遺伝子をチェックしたところ、約3割にあたる計25品から遺伝子組み換え大豆が検出されていたことが27日、分かった。国の基準では、遺伝子を組み換えた原材料が混入していた場合、「有機」と表示できない。農水省などは製造した工場に立ち入り、原料大豆を分析するなど緊急調査を始めた。

 遺伝子チェックは、今年6月に岡山県の豆腐製造業者が、有機でない大豆を使用しながら有機表示をしていた事実が分かったことをきっかけに、農水省と独立行政法人・農林水産消費技術センターが行った。

 有機表示された全国の豆腐と納豆数百品目のうち計80品を無作為に抽出し、1商品につき3点を調べたところ、15道県の25社がそれぞれ製造した豆腐20品、納豆5品から、組み換え遺伝子を検出した。また、6社の7工場で製造した納豆7品は発酵などによって遺伝子が破壊され、組み換え遺伝子が混入しているかどうか分からなかった。

 検出されたのは、除草剤に対する抵抗力を強める遺伝子など、国の安全審査を経たものと見られ、「健康を損なう恐れはない」(厚生労働省)とされるが、日本農林規格は、有機農産物を「組み換えDNA技術を用いて生産されたものでないこと」と定めている。組み換え遺伝子が微量でも検出された場合は有機と認められず、25社の当該品も今後、有機表示ができなくなる。

 一方、農水省は有機とは別に、「遺伝子組み換え」の表示に関する00年6月の局長通知で、製造者らが意図しなくても生産や流通の過程で遺伝子組み換え原材料が全体の5%以下の割合で混入する可能性があることを認めている。

 このため、今年7月発表の遺伝子組み換え食品の表示内容調査では、無作為抽出した豆腐64品中24品から組み換え遺伝子を検出したものの、それぞれ混入率は5%以下で意図的ではなかったとして、すべて「適正表示」と判断された。

 農水省の遺伝子チェックは0・1%未満の混入率でも組み換え遺伝子を検出できるが、1商品に遺伝子組み換え大豆がどの程度混入しているかは分からない。このため、同省は25品を対象に緊急調査を実施。混入率を調べて混入が偶発的なものかどうか見極めるとともに、遺伝子測定が不能だった納豆7品を含め、生産や流通の過程で遺伝子組み換え原材料ときちんと分別管理されていたかどうかを調べる。 【松下英志、前田英司、石原聖】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020828-00000202-mai-soci

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