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2002年08月26日(月) 10時29分

中古車競売会社の偽株券売られ被害4億円読売新聞

 東証、名証一部上場の大手中古車オークション会社「ユー・エス・エス(USS)」(本社・愛知県東海市)の偽造株券計約800枚が、大阪、京都、愛知3府県の証券会社などで25日までに見つかった。売却分として持ち込まれて大半が換金されており、被害総額は4億円近くにのぼるという。代金が振り込まれた銀行口座から金を引き出す男が防犯ビデオに写っており、大阪府警など3府県警は、有価証券偽造・同行使と詐欺の疑いで本格捜査に乗り出した。

 調べや同社によると、偽造株券はいずれも100株券で、1株の額面は50円。今年5月27日、売却後の名義書き換えのために東京の信託銀行に送られた中から、486枚が最初に見つかった。大阪府内では4—5月に、大阪、豊中、枚方市などの証券会社8支店に36枚ずつ持ち込まれた。その代金は、大阪市内の銀行支店の口座に振り込まれたという。

 口座は京都市在住を名乗る男が昨年夏に開設。これを使って証券会社と取引を始め、同年末、USSの本物の株券36枚を購入していた。しかし開設の際、身元を示すため使われた国民健康保険証は、架空の人物名義の偽造されたもので、連絡先は大阪市内の電話代行業者の事務所だった。

 また金を引き出しに来てビデオに写っていた男は、帽子をかぶった年配者だったことが判明している。

 偽造株券は、社名の透かし文字が実物の斜めではなく真っすぐで、てん書体の印刷会社名が明朝体になっているほか、表面の緑色がやや濃かった。株券記号「206」はすべて同じで、これに続く4ケタの通し番号は本物と同一で、計36種類あった。

 大阪府警などは▽証券会社に偽造株券を持ち込んだ人物は1人か複数か▽口座開設者とビデオの男は同一か——などを捜査。偽造株券は購入した本物の株券をもとにオフセット印刷などで精巧に作られたとみており、背後に大がかりな偽造グループがいる可能性が高いとしている。

 USS総務部の担当者は「当社の偽造株券が出回ったのは初めてで、驚いている。捜査の進展を待ちたい」と話している。

 USSは1980年創業で、資本金約63億円。インターネットを使ったテレビオークションも手がけるなどして売り上げを伸ばし、99年9月に上場した際には、株価が公募価格1万2500円を大幅に上回る3万1400円の初値をつけ、注目された。現在、国内11か所とトルコでオークション会場を経営。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020826-00000101-yom-soci

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