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2002年08月24日(土) 14時57分

違反広告撤去に大阪市民の「かたづけ・たい」出動へ読売新聞

 歩道の柵(さく)や街路樹にまで取り付けられたり、立てかけられたりした違反広告を、市民自ら取り除くことができるよう改正された「大阪市屋外広告物条例」が9月1日から施行される。撤去するボランティアは、その名も「かたづけ・たい」。市が募集したところ、予想の3倍にもあたる約1500人が集まった。取り除いてもまた姿をあらわす違反広告との〈いたちごっこ〉に悩む市は「これだけ関心が高いのは心強い限り」と市民ぐるみの取り組みに期待を寄せている。

 同条例では、広告物の掲出禁止場所として、歩道柵や道路標識、ポスト、街路樹などを指定。これまで違反広告については、市や委託業者が撤去してきており、昨年度は約7000万円の予算で約170万件を取り除いた。ところが、撤去してもすぐに新しい広告が張られる〈いたちごっこ〉の繰り返しのため、今年3月、条例を改正。広告物のうち、張られたり、立てかけられたりした路上の簡易商業広告については、市が委託したボランティアが即時に撤去できることにした。

 市は、夫婦や友人など2人以上のグループで動いてもらうことにし、先月、「18歳以上の市民もしくは市内勤務者」を対象に、市政だよりなどでボランティアを募集。500人程度と予想していた応募者は、約1500人にのぼり、15の企業などからも参加の申し入れがあった。同時に募集した愛称も「かたづけ・たい」に決まった。

 今回の改正では、新たに電柱や照明灯なども禁止場所に加えられるとともに、チラシや看板のほかに「のぼり」なども撤去の対象となった。また、広告主の責任も明記され、違反した場合の罰金の最高額が30万円から50万円になった。

 ボランティアに対しては来月、条例の詳細を説明する講習会を開催。広告の設置業者らとトラブルになりそうな場合は、警察に協力を依頼するなど、撤去活動のノウハウを伝授する。

 「かたづけ・たい」のメンバーは、市の負担でボランティア保険に加入。活動員証明書と腕章を携帯し、30日間の経過措置を経た10月から週1回—月1回程度、街頭で活動を始める。

 応募した淀川区の主婦草積祥子さん(60)は「繁華街に近いだけにのぼりやビラが多く、片づけても30分とたたないうちに元に戻ってしまうし、気持ち悪い気さえしていた。市から正式に委託され、みんなで根気強く撤去していけば、街を少しずつでもきれいにしていける」と話している。

 大阪市路政課の話「大阪は商業の街だが、違反広告が多くなりがちなのも事実。撤去活動に市民が参加することで、街の美化意識も高まるよう期待したい」

(8月24日14:57)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20020824ic12.htm

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