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2002年08月19日(月) 00時00分
放火殺人か ビルに２遺体 赤坂の事務所火災 （東京新聞）■遺体に油、刺したあと十九日午前七時四十分ごろ、東京都港区赤坂一、「新虎ノ門ビル」四階の商品・金融先物取引会社「エーシーイー・インターナショナル」事務所から出火、経理課の室内約四平方メートルを焼いた。焼け跡から男性二人の焼死体が見つかった。警視庁捜査一課と赤坂署は、遺体に油のようなものがかけられ、そばに包丁二本やペットボトルが落ちていたことから、殺人や現住建造物放火の疑いがあるとして捜査している。 同署によると、死亡していたのは同社常務の山本保文さん（４１）＝千葉県船橋市上山町一＝と管理部長の近藤照男さん（４９）＝横浜市戸塚区戸塚町。同僚が確認した。 調べでは、山本さんがあおむけに倒れ、腹部に二カ所刺し傷があった。うつぶせだった近藤さんの背中に一カ所刺し傷があった。前日の十八日、山本さんと近藤さんは経理処理のため出社、午後九時すぎに経理担当の社員に「経理にミスがあった」などと電話。経理課長にも電話したという。 同社は十九日、公認会計士による会計監査が予定され、山本さんと近藤さんはこの準備のため出社していたという。 同ビルは十一階建て。一階入り口はオートロックで施錠され、出入りには暗証番号が使われている。同社は一、三、四階、地下一階に入居、二十四時間営業で金融商品などを扱っている。 民間の信用調査会社によると、同社は一九八〇年に設立。資本金一億二千万円で、従業員が約四百人おり、昨年十月期の売上高は二百三十九億円で業界二位だった。 東京地裁には九七年八月以降、同社を被告とする損害賠償請求訴訟などが四十二件起こされている。 http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20020819/eve_____sya_____005.shtml |