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2002年08月18日(日) 19時40分
＜ローマ法王＞２００万人の信者と野外ミサ ポーランドの公園で（毎日新聞）【クラクフ（ポーランド南部）井上卓弥】母国ポーランドを訪問中のローマ法王ヨハネ・パウロ２世は１８日、クラクフ市内のボーニエ公園に約２００万人の信者を集め、前例のない規模の野外ミサを開いた。広大な緑地帯に設けられた会場には、徹夜組の若者をはじめ、ポーランド各地から訪れた巡礼者が早朝から詰めかけ、８２歳の高齢と持病に苦しむ法王を力づけようと熱狂的に出迎えた。法王は元ワルシャワ大司教などポーランド人聖職者ら４人をカトリック教会の聖人の前段階にあたる福者に列する一方、説教の中で、遺伝子操作をはじめとする生命科学の発展に伴って倫理意識が薄れていくことに深い危機感を表した。 法王はミサの前後に青年時代を過ごした同市内の旧宅など、ゆかりの場所への訪問を続けており、一時的ながら、元気を回復した様子を見せている。１７日夜には宿泊先のクラクフ大司教公邸の窓から信者らに何度か姿を見せ、関係者を驚かせた。（毎日新聞） |