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2002年08月10日(土) 02時41分

焼却分、すべて偽装肉 日ハム社長認め謝罪朝日新聞

 日本ハムの大社啓二(おおこそ・ひろじ)社長(46)は9日、東京都内で記者会見し、無断焼却した約1.3トンすべてが輸入牛肉だったことを認めた。子会社「日本フード」の姫路、徳島、愛媛の3営業部による偽装工作を、日本ハムの東(あずま)平八郎副社長(69)と庄司元昭専務(64)は2月に知っていた。農林水産省は、虚偽説明を繰り返した「会社ぐるみの隠蔽(いんぺい)」と断定。グループ製品の撤去はコンビニ最大手にも広がり、経営への打撃とともに首脳陣の責任は不可避となった。

 農水省は詐欺だけでなく、証拠隠滅にあたる可能性もあると見て、刑事告発の方針を固めた。

 大社社長によると、日本フードの社内調査で、3営業部の偽装工作がわかった。庄司専務は2月に日本フード専務から報告を受け、同社社長を兼ねる東副社長に伝えた。

 さらに庄司専務は、1.3トンの買い取りの取り下げを「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」(理事長・大社義規日本ハム会長)に申請する際、「品質保持期限切れ」と説明していたという。

 日本ハム側はこれまで「本社幹部は偽装を知らなかった」などと説明していた。大社社長は「消費者や関係者をおさわがせし、大変な迷惑をかけた」と謝罪し、「全容が明らかになった時点で自分を含めた関係者を厳しく処分する」と述べた。7月の焼却については「隠蔽ととられても仕方ない」と語った。

 会見に同席した東副社長と庄司専務は、全容解明後の今月末にも引責辞任する意向を示した。

 偽装された肉の内訳は、愛媛営業部507.8キロ(36万円相当)▽徳島営業部260.4キロ(18万円相当)▽姫路営業部520キロ(36万円相当)。それぞれの営業部長が昨年11月初め、「在庫過多」を動機として輸入肉を詰め替え、国産肉を装う指示をしていた。

 農水省は、日本ハムが新たに偽装を認めた愛媛、徳島両営業部に10、11日に職員を派遣し、立ち入り調査する。さらに来週、東副社長と庄司専務から事情聴取し、日本ハム首脳陣による不正関与の実態を解明する。

 また、日本ハム・ソーセージ工業協同組合にも立ち入り調査し、無断焼却に至るまでの疑惑を問いただす。

(01:36)

http://www.asahi.com/national/update/0809/028.html

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