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2002年08月09日(金) 18時24分

田中真紀子議員が辞職読売新聞

 田中真紀子・元外相は9日午前、公設秘書給与の流用疑惑の責任を取って、綿貫衆院議長あてに衆院議員の辞職願を提出した。国会閉会中のため、綿貫議長が同日午後に許可し、辞職が正式に決定した。

 流用疑惑については、今年4月に週刊誌の報道で表面化した。自民党が独自に調査したが、疑惑は十分解明されなかったとして田中氏を2年間の党員資格停止処分とした。7月24日には、田中氏が自ら申し出て衆院政治倫理審査会に出席し、釈明した。同様の秘書給与流用疑惑で辻元清美・元社民党衆院議員が3月に辞職しているうえ、一連の対応で最終的に疑惑解明が果たせなかったことが議員辞職の理由と見られる。

 先月24日の衆院政治倫理審査会では、田中氏の公設秘書給与について、〈1〉公設秘書本人には直接渡されず、出向元の越後交通にいったん入金されていた〈2〉公設秘書給与の総額と越後交通が公設秘書に支給した額に開きがある〈3〉公設秘書給与の大半を出向秘書に手当として均等配分していた——などの疑惑が取り上げられた。

 これに対し、田中氏本人や田中氏の弁護士は、国の給与は最終的に秘書本人に渡っており、秘書給与を越後交通が肩代わりしたり、田中氏が秘書給与を流用した事実はないと主張したが、疑惑を否定するに足る資料提出もなく、与野党から「疑惑はさらに深まった」との批判が出ていた。

 今国会での不祥事をめぐる国会議員の辞職は、辻元氏のほか、加藤紘一・元自民党幹事長が元事務所代表の脱税事件で、井上裕・前参院議長が政策秘書の裏金疑惑でそれぞれ辞職している。

 田中氏の辞職に伴う衆院新潟5区の補欠選挙は、10月27日の衆参統一補選で他の5つの補選とともに行われる。

 田中氏は、外相当時、外務省のアフガン復興支援会議へのNGO排除問題などで、鈴木宗男衆院議員と激しく対立し、今年1月に外相を更迭された。この対立をきっかけに、鈴木氏は北方領土支援事業をめぐる疑惑などで追及され6月にあっせん収賄容疑で逮捕された。

 ◆角栄元首相の長女/初の女性外相◆

 田中氏は、田中角栄・元首相の長女として東京で生まれ、早大商学部卒。元首相の引退後、1993年7月の衆院選に、元首相の地元・旧新潟3区から無所属で出馬して初当選した。その後、自民党に入党し、当選3回。

 94年6月に発足した自社さ連立の村山内閣で、当選1回ながら科学技術庁長官に抜てきされた。2001年4月の自民党総裁選では小泉首相を説得して出馬に踏み切らせ、同月発足した小泉内閣では初の女性外相として2度目の入閣を果たした。

 外務省では機密費流用事件に揺れる外務省の改革に取り組んだが、省内人事などをめぐり、官僚と対立。1月には、アフガン復興支援会議へのNGO参加問題をめぐり、鈴木宗男・元北海道沖縄開発庁長官と対立したことから、外相を更迭された。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020809-00000111-yom-pol

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