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2002年08月08日(木) 09時30分

「金銭要求していない」 富士通に告訴された元自衛官ら朝日新聞

 陸上、航空自衛隊の情報通信網システムのデータの買い取りを富士通に求めたとされる会社社長(57)や元海上自衛官(54)ら3人が7日、朝日新聞社の取材に応じ、「金銭を要求した事実はない。外部に流出するととんでもないことになると思い、本物かどうかを調べるために富士通に行った」と語った。データのコピーについては、同社長は「同社の下請け会社のある社員がもっていたフロッピーディスクから印刷したものだ」と話している。

 この社長によると、最初にデータを見たのは6月20日ごろ。知人が「自分の知り合いのあるコンピューター会社の社員が『仕事がなくて困っている。この資料をどこかに売って、海外で暮らしたい』と言っている」と話すのを聞いた。

 そこで取引相手の会社経営の男性(54)に相談。この男性と同郷の元海上自衛官が海自で上司だった元幹部に相談したところ、「データが本物かどうか確認してほしい」と頼まれたため、6月29日に富士通に確認に行ったという。

 この際、同社幹部は「うちで作ったものだと思う」と驚いたという。社長らは「本物だったら大変なのでしっかり対処してほしい」と依頼したが、「対価として私が金銭を要求した事実はない」としている。

 この後も社長が1人で富士通を訪問。「データをもらった男性の代理で来た。外部に問題にならない形で、うまく話がつかないか」と相談したところ、同社幹部は「データを漏らした人の名前を教えろ」と迫ったため、交渉が決裂したという。(03:30)

http://www.asahi.com/national/update/0808/151.html

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