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2002年08月08日(木) 19時24分
テレビ東京が窃盗団報道で処分 警察への顔写真提供も（朝日新聞）テレビ東京（東京都港区）の記者が、窃盗事件の取材で容疑者の仲間に現金を渡した問題で、同社は８日、社内の検証委員会の調査結果を発表した。この中で、同社は取材で撮影した３人の顔写真を警視庁に提供していたことを明らかにした。同社は合わせて報道局長らの処分を発表した。調査結果によると、窃盗事件は５月２５日に発生した。男性記者（３３）は情報提供者を名乗る男性（５０）＝別の窃盗未遂罪などで起訴＝から現金を要求され、当時デスクだった横銭秀一ニュース取材部参事（４６）と相談。同２０、２７日に計３回で計３５万円を男性の口座に振り込んだり渡したりした。これ以外に男性の家族が仲間の報復から逃れるための交通費など４万１０００円相当を渡した。 検証委員会は金品提供について、「情報をゆがめるおそれのある極めて危険な行為」と総括した。顔写真提供については、「本来の取材、放送目的以外に使用したのは事実で、あってはならないこと」としている。 菅谷定彦社長は「放送倫理に照らして逸脱した行為で、深く反省している」と陳謝した。 同社は８日付で、男性記者を主任から社員に、横銭参事を副参事にそれぞれ降職、藤延直道報道局長を減給２分の１日分（２カ月、うち１カ月は自発的）、田村哲夫報道スポーツ本部長を減俸２０％（２カ月）とする処分を決めた。菅谷社長は俸給の２５％を２カ月間自主返納する。 (19:12) |