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2002年08月07日(水) 14時52分

日本ハム牛肉偽装 「また」消費者あきれ顔 商品撤去相次ぐ 道義的に問題西日本新聞

 食肉加工業界トップの日本ハムで発覚した牛肉偽装疑惑。九州の百貨店やスーパーは七日、日本ハム商品を次々と店頭から撤去した。「またか」。消費者や生産者に募る不信と失望。一方、九州の日本ハムの工場などでは「経営は大丈夫なのか」と社員らに動揺が広がった。

小売・消費者

 百貨店の井筒屋グループ全六店は日本ハムの中元商品をすべて撤去。本店(北九州市小倉北区)では食品売り場からハムやソーセージなど加工品を取り除き、空になったショーケースも。岩田屋(福岡市)や福岡三越(同市)は中元商品を撤去。博多大丸(同)も食品売り場も含めて販売を見合わせる。福岡県内を中心に七十三店を展開するスーパーのサニーは「道義的に問題」として、全店で同社製品約二十種を当面販売しない方針。

 一方、九州ジャスコを管轄するイオングループは対応を検討中。ダイエーグループは「食品の品質や危険性の問題ではないので当面は撤去しない。調査を見守りたい」としている。西鉄ストア(福岡市)はオーストラリア産牛肉は撤去するが、加工品の販売は続けるという。

 「福岡市消費者問題を学ぶ会」の沼田いずみ会長(67)は「商品の安全性に直接影響はないかもしれないが、会社の姿勢を疑ってしまう」と憤った。

生産者

 福岡市西区で黒毛和牛百七十頭を肥育する堀田和秀さん(48)は「またか。これまでまかり通っていた業界のごまかし体質が事件を引き起こしたのではないか」と失望する。堀田さんは消費者の信頼を回復しようと五月に牧場内に販売所を設置。「生産者はおいしい肉を安く消費者に届けようと努力している。企業は生産者や消費者を裏切ることはやめて」と注文。

 牛肉の取引を行うJA全農の九州畜産センター(福岡県太宰府市)の中川和範販売部長は「影響は予測できない」と、小売店の動きを見極めて対応を検討する。

日本ハム

 加工食品を製造している長崎県諫早市の日本ハム諫早プラントに出勤した女性社員(49)は「会社経営に直接の影響はないと信じたい」と不安そうに話した。

 福岡、北九州など北部九州の五営業所を管轄する日本ハム九州販売部(福岡市南区)では「どういう影響があるのか、今は情報収集の段階」と、社員四人が各営業所から相次ぐ電話の応対に追われていた。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020807-00000073-nnp-kyu

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