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2002年08月07日(水) 14時05分

牛肉偽装、日ハム子会社関係者が証言読売新聞

 BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)対策の国産牛買い上げ事業にからみ、日本ハムが、買い取り申請しながら焼却した牛肉の中に、輸入牛肉が混入していた問題で、同社の子会社関係者が読売新聞の取材に対して、伝票を書き換えるなど、輸入牛を国産牛に偽装する工作の実態を証言した。

 焼却は、こうした偽装工作を隠ぺいするために行われていた可能性はさらに強まった。食肉業界への消費者不信が増大するのは必至だ。

 輸入牛肉を国の買い上げ事業用として親会社の日本ハムに納入した「日本フード」姫路営業部(兵庫県姫路市)。同社関係者によると、雪印食品(解散)の牛肉偽装事件が今年5月に摘発されるなど、業界を取り巻く状況が厳しくなる中、日本フード社員らは「うちも、いつかはばれるのではないか」と漏らし、戦々恐々としていたという。

 グループ各社の在庫分を一括して日本ハムが買い取り申請することになり、姫路営業部は昨年11月から計約4トンを日本ハムに販売。問題の520キロはその中に含まれていた。

 “異変”が起きたのは、買い上げ事業が始まって間もない昨年11月。姫路営業部の在庫伝票が突然、書き換えられたという。

 「チャックアイSPCH 9025」「インサイドSBPR 3957」……。輸入牛肉を示す品名と商品コードが、いずれも国産肉を表す「牛正肉 2797」に変わった。作業区分には「コード変更」と明記されている。

 倉庫でも、「牛正肉」用として詰め替え作業が行われた。すべての箱に白紙のラベルが張られ、その上に「牛正肉」とフェルトペンで手書きされた。重量も同様に記入された。白紙のラベルは数年前から放置されていたもので、事情を知らない社員でも「一目でおかしいと感じた」という。

 営業部の幹部は詰め替え作業の前、部下らに「(制度を)利用せんと損や」「どこでも、やっている」とも話したという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020807-00000002-yom-soci

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