迷惑メール不正中継の欠陥　灯台下暗し、政府系２団体（京都新聞）

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2002年08月07日(水) 00時00分

　総務省と経済産業省の迷惑メール対策実動部隊として調査や相談業務を手掛ける日本データ通信協会（東京）と日本産業協会（同）が、それぞれのメールサーバーに「迷惑メールの『不正中継』を許す欠陥がある」と、民間企業から指摘されていたことが７日、分かった。

　迷惑メールの発信者が身元をごまかす隠れみのとして他者のサーバーを勝手に利用する不正中継は、「迷惑メールの温床」とされる。セキュリティー（安全）対策の甘いサーバーが狙われ、悪用される例が多い。

　両省とも同日までに対策を済ませ「実際に悪用されたケースはなかった」としているが、迷惑メール根絶の先頭に立つべき団体が、意外にも「灯台下暗し」だったことになる。