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2002年08月06日(火) 13時36分
陸空自データが流出 開発の富士通に買い取り要求（朝日新聞）陸上、航空自衛隊の情報交換網システム（ＬＡＮ）のデータが外部に流出、システムの設計にあたった富士通（本社・東京都千代田区）が外部から資料の買い取りを要求されていたことが６日、分かった。同社は恐喝未遂の疑いで神奈川県警中原署に告訴した。同社から連絡を受けた防衛庁も流出の経路、データの内容など確認を急いでいる。防衛庁や富士通によると、流出したデータは、陸、空自衛隊の幕僚監部と地方の部隊のコンピューターを結ぶ接続図やコンピューターの住所となるＩＰアドレスなど。 ただ、同システムは部隊間の専用回線で結ばれ、外部からの接続は不可能という。また、秘匿性の高い情報は暗号化されているため、同庁は「機密情報などの流出はない」と説明している。 このシステムは一昨年から昨年にかけて、一般競争入札で富士通が落札。今年３月から運用されている。 流出が判明したのは６月で、会社役員や元自衛隊員と名乗る男らが富士通に対し、防衛庁のシステムの資料を入手したとして面会を求めた。これを受けて富士通側は、東京都内で複数の男と接触。資料の一部を受け取って確認した結果、データの流出が分かったという。 流出の事実を受けて防衛庁は、ＩＰアドレスの変更のほか、情報管理体制の見直しなども含めて検討している。 (12:28) |