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2002年08月06日(火) 19時06分

女は不浄?「司祭」7人、バチカンが破門読売新聞

 【ローマ6日=秦野るり子】バチカン(ローマ法王庁)は5日、女性司祭は認めないとのローマ・カトリック教会の方針に背いて「司祭に就いた」と宣言していた米、独、オーストリアの女性7人に破門を言い渡した。バチカンは、先月10日、「悔い改め、許しを請わなければ破門する」と戒告していたが、女性側に「何ら改しゅんの兆しが見られない」として、処分に踏み切った。破門という厳しい制裁は、女性司祭を認めないとの方針に揺らぎがないことを内外に示す目的もあると見られる。

 キリスト教会では、その成立初期、女性も指導的立場にあり、1000年ごろまでは司祭職もこなしていたという。女性を司祭職から追放したのは、女性は劣っているうえに不浄という思想が広まってからだといわれる。

 20世紀に入りプロテスタント教会で女性牧師が活躍するなど、キリスト教内の聖職者の間で再び“男女平等”が進みつつある。しかし、バチカン率いるローマ・カトリック教会は、未だに司祭を男性に限定。今回の措置に先だっても「女性の教会内の役割は特有のものだ」として男女の役割の違いを強調している。

 処分を受けた女性7人はバチカンのこうした姿勢に身を持って抗議したものといえる。ローマ・カトリック教会法では、司祭となるには「司教の手で叙階されることが必要」と定められているが、7人は、バチカンがカトリック教会とは認めていないオーストリアの新興宗教の「司祭」に依頼して6月末に叙階式を行った。こうした叙階の正当性の問題もあり、バチカンは、「最も深刻な罪を犯した」と切り捨てた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020806-00000311-yom-int

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