ワン切り業者を再び利用中止ＮＴＴ西障害発生前に措置（京都新聞）

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2002年08月01日(木) 00時00分

　ＮＴＴ西日本は一日、大阪府などで七月に二度にわたり大規模な通信障害を引き起こした大阪市北区の「ワン切り」業者が再び大量発信を繰り返したとして、この業者の回線利用を約款に基づき強制的に止めた。

　この業者による過去二回の大量発信の際、ＮＴＴ側は発信規制で対応したため、広範囲で電話がつながりにくくなる障害が発生。今回は初めて規制が必要になる前に業者の回線を切り、障害発生を未然に防いだ。

　回線利用中止は正午すぎに解除した。

　相次ぐ「ワン切り」被害に対し、ＮＴＴ東西地域会社では、業者の回線使用を強制的に中止できることを明確にする約款改正の動きが出ている。

　ＮＴＴ西日本によると、この業者は一日午前七時ごろから、三分間当たり約六千五百回の「ワン切り」を開始。一般回線が込み合う午前十時前には同約五百回に回数を減らしたが、ＮＴＴ側は「再び障害を引き起こす可能性がある」として利用中止に踏み切った。

　大阪府全域と兵庫県尼崎市では七月十五日午前十時十五分ごろから、すべての交換機に最高50%の規制をかけ、五百十六万回線で電話がかかりにくくなる障害が発生。

　大阪市北区の「ワン切り」業者が計四百三十二回線を使い、携帯電話などに三分間当たり四千数百回の発信をほぼ終日、繰り返したことが分かった。

　ＮＴＴ西日本はこの業者に警告。業者が同月二十九日、再び大量発信をして同様の障害が起きたため、回線を一時利用中止にした。（共同通信）