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2002年07月27日(土) 14時33分

東大阪の連続詐欺、署員3人が同行せず犯人逃がす?読売新聞

 「お宅の子供さんがうちの子供にけがをさせた」と偽り、男が治療費をだまし取る連続詐欺事件で、同じ手口で金を要求された大阪府東大阪市内の主婦(37)の通報を受け、府警枚岡署員が現場で男に事情を聞きながら、逃げられていたことが27日、わかった。同署は「男が自転車で署に来るというので信用したが、同行すべきだった」と不手際を認めている。事件は未遂も含め、確認されただけで計13件発生。うち、男の逃走後も3件起き、人相や手口から、連続犯行の疑いが強い。主婦は「被害の拡大を防げたかもしれないのに」と怒っている。

 この主婦によると、5月31日午前10時ごろ、30歳代後半の男が主婦の住むマンションの部屋を訪れ、小学3年の長男の名前をあげ、「お子さんが投げた石が娘に当たって額をけがした。治療費1万5000円を払って」と要求した。

 主婦は、長男が2日前に学校から持ち帰った保護者向けの「お知らせ」に、同じ手口の事件の多発が書かれていたため、男に感づかれないように110番。間もなく制服警官3人が到着し、男から事情を聞いた。

 主婦は友人とともに「お知らせ」を警官に見せて説明したが、警官は30分足らずで聴取を打ち切り、主婦らに「署に被害届が出ているわけではないので男を帰した」などと伝え、引き揚げたという。

 同署側は取材に対し、当初「主婦の証言通り」としていたが、その後、詳しく警官らから事情を聞いた結果、「男を任意で署に同行しようとしたものの、男が『自分の自転車で行く』と主張、そのまま逃げられたようだ」と説明。「お知らせも、警察が作ったものではなく、事件の連続発生を確認できなかった」と釈明しているが、他署には被害届が出されていたという。

 同署は改めて主婦から事情を聞き、「男が連続詐欺犯の可能性は十分ある」と判断。取り逃がした3警官も捜査に加え、似顔絵を作るなど行方を追っているが、現場で警官たちが聞いた男の住所や名前、電話番号もデタラメだったという。主婦は「捕まえるチャンスだったのに、警察の対応は理解できない」と話す。

 連続詐欺事件は大阪市や東大阪市で相次ぎ、男の逃走後も柏原、大阪、堺の3市で各1件発生。計6万6000円の被害が出た。犯人は35—40歳で詐欺の文言もほぼ一致している。

 橋本憲治・枚岡署副署長の話「通報してくれた主婦には申し訳ない。手がかりは少ないが捜査は続ける」

(7月27日14:33)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20020727i205.htm

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