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2002年07月27日(土) 00時00分

「ペーパー車検」あった 関東運輸局、公表せず 東京運輸支局 複数職員が指摘 東京新聞

 業者が検査官を威圧するなどして車検を不正に通していた一連の不正車検問題で、国土交通省関東運輸局東京運輸支局(旧東京陸運支局)の複数の検査職員が同運輸支局の内部調査に対し、書類だけで車検を通す不正な「ペーパー車検」があったと指摘していたことが二十六日、分かった。関東運輸局は六月下旬に調査結果を公表したが、「ペーパー車検」に触れていなかった。同運輸局は「職員から指摘はあったが、確認できなかったため公表しなかった」と説明している。

 内部調査は五月下旬に東京運輸支局などで発覚した不正車検を受け、国交省が全国の検査官を対象に実施。関東運輸局管内では、一般職員を含む約四百五十人を対象に対面での聞き取りやアンケートが行われた。

 その結果、東京運輸支局の聞き取り調査では、「ペーパー車検が行われていた」と回答する検査職員が複数いたという。

 関係者によると、その手口は(1)ユーザーが改造車の車検を自動車の改造業者に依頼(2)業者は預かった車検証と、改造車とは別の適法な車を運輸支局に持ち込む−というものが大半で、「替え玉」と呼ばれている。

 検査職員は通常、持ち込まれた車と車検証が同じことを確認することになっているが、東京運輸支局では車を実際に見ていないのに、業者が持参した車検証などの書類だけで合格させ、車検を通すこともあったという。

 関東運輸局の村上太助技術課長は、東京運輸支局の調査で複数の検査職員から「ペーパー車検」の指摘があったことを認めた。その上で「支局の検査職員らが手分けして一年分の検査伝票を調べたが、(不審な伝票を)特定できなかった」と説明。結局、「ペーパー車検はなかった」と判断して公表した調査結果に盛り込まなかったとしている。

 しかし、関係者は「伝票を調べても、ペーパー車検の痕跡は残りにくい」と指摘、調査結果を疑問視する。

 ペーパー車検をめぐっては警視庁が二十四日、虚偽有印公文書作成・同行使などの疑いで、法律上公務員とみなされる民間車検場の検査員らを逮捕。民間検査員が同容疑で逮捕される事件は二〇〇〇年以降、長野、奈良、大阪、徳島、沖縄など各府県でも相次いでいる。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20020727/mng_____sya_____006.shtml

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