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2002年07月26日(金) 12時48分

やせ薬の御芝堂関係者、中国・広州から姿くらます朝日新聞

 「御芝堂減肥●(膠)嚢」(おんしどうげんぴこうのう)の製造販売元である「御芝堂保健制(製)品」は広州市内のオフィスビル3階の一室にあるが、ここ2カ月ほど不在で、関係者の行方がわからなくなっている。

 ビルの管理人によると、97年ごろにはすでに同社がこのビルに事務所を構え、商品の買い付けに来る客が頻繁に訪れていた。姿をくらましてから、衛生省の役人が調べに立ち寄ったことがある。「たまった家賃1200元を払ってくれない」と管理人は困惑している。携帯電話も通じなくなり、連絡の取りようがないという。

 一方、「■(繊)之素●(膠)嚢」(せんのもとこうのう)の製造元「恵州市恵宝医薬保健品」は、問題の商品は偽物であると主張、インターネットの同社サイトで声明も出している。これまでにも、深センの業者がつくった大量の偽物が国内に出回るなどの被害は実際にあった。

 広州にある販売子会社、「常青春美容保健品貿易」の販売担当者は「衛生省の許可を得ている。我々には何の問題もない」と話した。同社入り口のウインドーには、厚生労働省が公表した商品リストにあるのと同じ名前の「軽身楽牌減肥●(膠)嚢」が売り出し中の新商品として展示してあった。

 広東省は中国の中でも経済発展が早かった分、ダイエットへの関心が比較的高い。また、日用品関連の産業が発達している。健康食品や薬品のパッケージをもっともらしく作るのはたやすい。分野を問わずコピー商品の生産が最も盛んな地域でもある。

 広州市内の主な薬局の保健食品を売るコーナーでは、日本で問題になっている商品はほぼ姿を消した。「御芝堂●(膠)嚢148元」という値札だけ残っている店があった。

●は「月」へんに「交」■は「糸」へんに「千」。(07:57)

http://www.asahi.com/national/update/0726/005.html

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