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2002年07月26日(金) 15時37分

トイレから名前入り警官応募封筒/県庁、ごみ袋に再利用琉球新報

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女子トイレでごみ袋として使われていた県警あての封筒。裏面に住所・氏名が記されている=県庁舎内
   7月14日に実施された警察官A試験(大卒以上)の願書を県警本部に郵送するために使われた封筒が、処分されないまま県庁舎内の女子トイレでごみ袋として使用されていたことが26日までに分かった。封筒には受験者の住所・氏名が記載されている。県警が焼却処分するためにいったん廃棄した封筒を、県庁舎の清掃業者が再利用したとみられている。結果的に受験者の個人情報が漏れた事態に、県庁内部や識者から個人情報の取り扱いに疑問の声が出ている。
 県管財課は「業者が善意でやったことだが、個人情報に相当するものが使用されたのは事実」として、業者に指示し、封筒を撤去させた。住所・氏名が記された封筒の廃棄について県警警務部は「封筒は当然焼却されると考えていた。トイレでの再利用は想定外だった。再利用するなら個人名の書かれたものは外してほしかった」としている。
 封筒が見つかったのは県庁舎一階西側の女子トイレ。県警警務部は試験があった今月14日以降、封筒をごみ袋に入れて廃棄し、それを県警棟の清掃業者が焼却のためごみ袋を県庁舎地下のごみ集積所に持ち込んだ。ところが県庁舎の清掃業者は封筒を焼却せず、女子トイレに置いたようだ。
 トイレに置かれた封筒を県警に送った受験者の一人は「個人名が書かれた封筒の再利用は考えられない。やってはいけないことだ」と困惑していた。
 県の文書管理や個人情報保護法を管轄する県総務私学課は「個人情報を預かる機関として注意が必要だ。裁断機で処分するか、個人情報を塗りつぶした形で処分しなければならない」と指摘した。
 沖縄人権協会の永吉盛元事務局長は「県警は個人情報の処分に神経を配るべきであり、県庁も清掃業者への指導を徹底すべきだ。個人のプライバシー権が理解され尊重される社会なら、封筒一枚の扱いにも細心の注意を払わなければならない」と強調した。(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020726-00000020-ryu-oki

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