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2002年07月23日(火) 22時39分

大阪全域のNTT通話障害、「ワン切り」が原因だった朝日新聞

 大阪府全域と兵庫県尼崎市で15日に発生した大規模な通話障害は、大阪市北部の業者が、携帯電話に向けてかけ続けた「ワン切り」電話が主原因だったことが23日、NTT西日本の調べでわかった。相手につながる前に電話を切る「ワン切り」業者は急増しているとみられるが、これほどの規模のものは例がないという。週明けの月曜日に集金や支払いが集中する「五・十日(ごとび)」が重なり、通話量が多くなる「特異日」だったことも影響した。

 NTTによると、この業者は、事務所内に216回線を開設。通話障害の起きた15日は、午前0時以降、機械を使って1分間に1500回、1時間で9万回のペースで、不特定多数の携帯電話に「ワン切り」を繰り返していた。通常は、発信、着信がほぼ同数になるが、この日は未明から発信数だけが異常に多い状態が続いていたという。

 これに、通話量が大幅に増える「週明けの五・十日」という特異状況が重なった。月曜日は他の平日より10%、五・十日は他の平日より5%通話が増える傾向にあるといい、事業所の活動が活発になる午前10時過ぎに発信がさらに増えた。

 このため、まずこの業者の電話を統括する交換機に大きな負荷がかかり、大阪市内で通話障害が発生。交換機同士は負荷を分担し合おうとするため、次々に別の交換機もダウンしそうになった。これを防ぐため、NTT西日本側が手動で着信規制をかけ、大阪府全域と尼崎市の計約516万回線で通話障害が広がった。

 NTT西日本は「通信の秘密」などを理由に、この業者名や職種などを明らかにしていないが、すでに「改善しなければ今後は警告なしに回線を切る」と文書で通知したという。

 再発防止についてNTTは、今後、ワン切り業者への監視を強化し、こうした行為があれば、短時間で発信元を特定し、ただちに回線を規制するシステムづくりを急ぐという。(22:15)

http://www.asahi.com/national/update/0723/035.html

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