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2002年07月21日(日) 00時00分

原因物質特定は長期化か 中国ダイエット食品被害京都新聞

 中国製ダイエット食品により肝障害などが相次いでいる問題で、厚生労働省は21日までに国立医薬品食品衛生研究所などに分析を依頼、原因物質の究明に全力を挙げているが、特定には時間がかかりそうだ。「☆(繊)之素★(膠)嚢」などの一部製品からは、健康被害を起こす可能性がある食欲抑制剤フェンフルラミンや甲状腺ホルモンなどが検出されている。日本で未承認のフェンフルラミンは、米国では満腹感を誘発する肥満治療薬として1972年に認可され、600万人以上が服用する大ブームとなった。しかし、96年から97年にかけ、心臓弁膜症や原発性肺高血圧症などの重い心肺疾患を高率で引き起こすとの報告があり社会問題化、回収命令が出された。

 (注)☆糸ヘンに千、★ニクヅキに交

 甲状腺ホルモンは新陳代謝を高め、内臓や筋肉の働きを活発にし、一時的な減量効果はある。被害のうち、甲状腺障害はこれが原因とみられるが、厚労省の佐藤裕道監視指導・麻薬対策課長は「甲状腺の機能が高進するバセドー病を人工的に起こすようなもの。病気になればやせるのは当たり前だ」と指摘する。だが、いずれも肝障害を引き起こすとのデータはない。高濃度なら肝障害を起こす可能性もあるが、慶応大病院で死亡した女性や、生体肝移植を受けた女性が使用していた製品の残りからも検出されず、謎は深まるばかりだ。「狙い打ちしたフェンフルラミンなどはすぐ見つかったが、これからは可能性のある物質を一つ一つ、つぶす長い作業になる」と佐藤課長。時間をかけても確実に特定できる保証はないという。

http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/contents/AK200207211512KIIAKA00310.html

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