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2002年07月20日(土) 03時07分

被害届165人、死者4人に 中国ダイエット食品読売新聞

 中国製ダイエット食品の服用者に健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省が今月12日に商品名を公表した2つの商品のうち、「セン之素コウ嚢」や同商品関連の丸薬を服用していた岩手県と京都市の女性2人が肝障害を発症して死亡していたことが、19日分かった。もう1つの「御芝堂減肥コウ嚢」での死者も含め、2商品関連の服用者の死者は4人になった。

 また、全国の都道府県に、この2商品を含む、中国製ダイエット食品で健康被害を受けたと届け出た人は、165人となったことが、読売新聞社の集計で明らかになった。

 岩手県によると、「セン之素コウ嚢(せんのもとこうのう)」を服用していた60歳代の女性が今年2月、遅発性肝不全で死亡した。女性は生前、同商品を含め計9種類の健康食品を服用していたといい、昨年11月から、肝障害で盛岡市内の病院に入院していた。女性の主治医は「死因の特定は困難」と答えているという。

 京都市では、セン之素コウ嚢とほぼ同じ成分の丸薬「繊之素膠丸(せんのもとこうがん)」を服用していたとみられる30代の女性が死亡した。この女性は2000年夏から約1年間、同商品を服用。昨年7月ごろから、体がだるくなるなどの症状が現れ入院。11月下旬、劇症肝炎で死亡した。

 また、「御芝堂減肥コウ嚢」を服用し、劇症肝炎で死亡したとされた埼玉県在住の29歳の女性について、同県は19日、服用していたのは「セン之素コウ嚢」だったと発表した。

 一方、都道府県に届け出のあった被害状況を調べたところ、2商品関連の健康被害者は、今月12日に厚労省が公表した10人を含め107人(うち女性104人)となった。このうち、「御芝堂減肥コウ嚢(おんしどうげんぴこうのう)」の服用者は55人(うち女性54人)、「セン之素コウ嚢」関連商品の服用者は52人(同50人)だった。2商品関連で、少なくとも57人が肝障害を患い、13人が甲状腺異常を訴えていた。入院した人も35人いた。

 健康被害の一部は、「医療機関の診断がない」などとして都道府県から厚労省に報告されていない。

 また、商品名公表以降に、2商品関連以外の中国製ダイエット食品で健康被害を受けたと届け出た人は58人にのぼった。

 (センは糸へんに「千」、コウは月へんに「交」)(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020719-00000017-yom-soci

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