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2002年07月19日(金) 00時00分

死者4人、被害は激増 中国製ダイエット食品 京都新聞

 中国製ダイエット食品を服用していた盛岡市と京都市内の女性二人が肝機能障害などで死亡したことが十九日、分かった。食品との因果関係は不明だが、食品を摂取していた人の死亡例は東京都、埼玉県の二人と合わせ四人となった。厚生労働省や全国の自治体の発表を基に共同通信が集計した結果、中国製ダイエット食品が原因とみられる被害報告は、同日までに三十五都府県で合計百七十一人。肝機能障害と甲状腺障害が目立ち、各地で新たな報告が続いており、被害は激増している。

 一方、厚労省が商品名を公表していなかった三つ目の食品について富山県は同日、国内では無承認の医薬品成分が検出されたとして「茶素減肥」と公表、薬事法に基づき県内業者に販売中止と回収を指示した。

 岩手県によると、盛岡市の医療機関で二月、肝臓疾患で死亡した六十代の女性が、厚労省の発表した「●(繊)之素■(膠)嚢」を摂取していたことが判明。女性はほかに八種類の健康食品も使っていたという。県は因果関係は不明としている。

 京都市では三十代の女性が昨年十一月、劇症肝炎症状を起こして死亡した。同市によると、女性は二○○○年夏ごろから、厚労省が公表したものと商品名の類似した「繊之素膠丸」という食品を摂取していた。商品の入手経路は不明。

 厚労省と都府県、政令指定都市が十二日の問題表面化以降公表した被害報告を集計すると、被害は愛知の三十二人が最も多く、兵庫二十一人、茨城十六人、福岡十四人、埼玉十一人、京都六人などとなっている。

 被害報告百七十一人の多くが女性。百十一人は、厚労省が名前を公表した「繊之素膠嚢」「御芝堂減肥▼(膠)嚢」の二商品を服用、残りは未公表か商品名を特定できないケース。愛知県の三十二人のうちほぼ半数は、ダイエット効果をうたったカプセル状の食品「オロチンチャス」を服用していた。

 自治体レベルで把握している被害の中には、厚労省に報告を上げていない事例も含まれており、二商品の被害をまとめた同省の数字とは一致しない。(共同通信)

 ●は糸ヘンに千、■は月ヘンに交、▼は月ヘンに交


http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2002jul/19/K20020719MKB1Z100000165.html

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