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2002年07月18日(木) 00時00分

厳罰でしか償えぬ メル友殺人 無期求刑 京都新聞

 「被告人を無期懲役に処するのが相当」。検事の言葉が法廷に重く響いた。若い女性二人を次々と殺害した「メル友連続殺人事件」。十八日、京都地裁であった論告求刑公判で、検察側は強盗殺人罪などに問われた西嶋宏昭被告(26)に無期懲役を求刑した。身勝手な理由で女性の首を絞め、金品を奪って遺体を冷たい川底に放置した犯行。残忍さと遺族の無念さに対し、検察は死刑に次ぐ厳罰でしか償えないと判断した。

 午前十時すぎ、西嶋被告は伸び気味の丸刈りで、背中を少し丸めて入廷した。赤色のTシャツに黒色のジーパン姿。被害者の遺族らが座る傍聴席から目をそらすようにして被告席に着くと、不安そうに裁判官席を見上げた。

 西嶋被告は、被告席で腰を浮かして座り直したり、左右を見渡すなど落ち着かない様子で論告を聞き続けた。

 検察側は、公判担当の検事のほか捜査を担当した検事も同席し、交代で論告を朗読した。「非道」「凶悪」「残虐」と、犯行状況を言葉を変えて次々と表現した。遺体を川に投げた場面では「粗大ごみでも捨てるかのように(遺体を)捨てた」と厳しく指摘した。

 被害者が事件前に成人式の晴れ着を予約し、式を心待ちにしていたことや、給料の半分を親に渡して家計を助けていた事実などが読み上げられた。

 傍聴席の遺族は、時折ハンカチで目を押さえながら、西嶋被告に鋭い視線を送り続けた。

 西嶋被告は求刑を告げられたあと、検事らに一礼し、うつむき気味に法廷を後にした。


http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2002jul/18/W20020718MWB2K000000044.html

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