ネット競売で１億円詐欺か　全国で１００人以上被害（産経新聞）

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2002年07月18日(木) 21時42分

　インターネットの「ヤフー・オークション」に滋賀県の女性名義で大量に金券が出品され、落札者が代金を振り込んだのに、品物が届かず出品者と連絡も取れなくなるトラブルが相次ぎ、詐欺容疑で被害届を受けた滋賀県警などが、１８日までに捜査を始めた。

　被害は全国各地で１００人以上、計１億円以上とみられ、警視庁、兵庫県警にも相談が寄せられている。

　ヤフー・オークションでは、４月にも大阪の女性名義で出品された金券で同様の問題が起きた。２００人以上が計約４億円の被害を訴え、警察が捜査している。

　関係者の話によると、滋賀県彦根市の女性名義で昨年夏ごろから、オークションに旅行券などの金券が出品され、定価の約９０％で売買する取引を繰り返した。しかし、ことし６月、落札者に「パソコンが故障した」と電子メールが送られた後、音信不通になった。

　落札者同士が連絡を取り合ったところ、代金を振り込んだが商品が届かず、返金もない人が多数いることが判明。この女性とは別に滋賀県内の２つの名義での取引もトラブルになっていることも分かり、同一人物かグループの可能性もあるという。

　この女性が金券を購入したことがある滋賀県の旅行代理店は「多額の金券を定価で何度か買った」と証言。被害者の１人は「何度か正常に取引をしたのは安心させる手口。定価で仕入れた金券を安売りしているのだから、最初からだますつもりだったと思う」と怒っている。