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2002年07月17日(水) 14時35分

「進学高3年」実は39歳、出会い系使いわいせつ行為読売新聞

 携帯電話の出会い系サイトに「ジャニーズ系18歳」「有名進学高3年生」などとうその誘い文句を書き込み、知り合った女子中高校生らにわいせつな行為をしたとして、大阪府警少年課は17日までに、大阪府寝屋川市、廃品回収業吉本英樹(39)と知人の同市、古物商鈴木一茂(27)両容疑者を児童福祉法違反容疑などで逮捕した。出会い系サイトなどに絡む事件は昨年1年間に前年比で8・5倍に急増しており、府警は「夏休みは好奇心から接触する機会も増える。出会い系の危険に気づいてほしい」と警告している。

 警察庁によると、出会い系サイトなどに絡む事件は昨年1年間、888件起きており、104件だった前年から急増。うち8割が携帯電話を使い、被害者の79%が未成年者だった。

 こうした被害者のうち、後ろめたさや恐怖感から家族に打ち明けられず、被害届を出さないケースも多く、今回の事件でも府警が押収した両容疑者のメモから発覚した犯行もあった。

 同庁の調査では、高校生の83%、中学生の23%が携帯電話を所持。携帯電話を持っている女子高校生の2割が出会い系サイトを利用したことがあり、うち43%が「実際に会った」と答えたという。

 調べでは、両容疑者は昨年12月ごろ、携帯電話の掲示板に「有名進学高の3年生」と書き込み、メールを出してきた府内の高校1年の女子生徒(15)を待ち合わせ場所に呼び出し、「別の所で待っている弟の所へ送っていく」とだまして車に乗せ、ホテルでわいせつな行為をした疑い。

 このほか、両容疑者は昨年9月ごろから、掲示板に「ジャニーズ系18歳」などと書き込み、府内の中高校生十数人に犯行を繰り返したと供述している。

 鈴木容疑者は以前、出会い系サイトで16歳の少女と知り合ったが、「食事をおごっても手も握らせてくれない」と吉本容疑者に相談し、2人で少女らを誘い出すことを計画。待ち合わせ場所に現れた2人がメールの内容と違い過ぎることに女子生徒らが驚くと、「人を見かけで判断するのか」と脅したり、ホテルで少女の写真を撮ったりすることもあったという。

(7月17日14:35)

http://www.yomiuri.co.jp/00/20020717i505.htm

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