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2002年07月17日(水) 17時52分

中国製健康食品、名前変え広く流通読売新聞

 愛知県一宮市の健康食品販売会社が輸入販売した中国製ダイエット食品「オロチンチャス」から、医薬品にしか使用が認められていない甲状腺ホルモンが検出された問題で、この食品の原料とされる中国商品「茶素●嚢(ちゃすこうのう)」は、厚生労働省に肝障害患者の発生が通報された3商品のうち、同省が名称を公表しなかった商品であることが、読売新聞の調べで17日わかった。

 同様に茶素●嚢を元にしたダイエット食品は少なくとも4商品名で国内販売されており、健康被害の恐れのある食品が名前を変えて広く出回っている疑いが強まった。

 名称未公表の商品では、今年1月末から服用を始めた千葉県在住の47歳の女性が、約1か月後に食欲不振や全身けん怠感などの症状を訴え3月、急性肝炎で同県内の病院に入院。東京都内の慶応大病院に転院し、4月に生体肝移植を受けて一命をとりとめた。また、4月ごろから服用を始めた都内の55歳の男性も、企業健診で肝機能異常が見つかっている。

 しかし、厚労省で2人が服用していた商品の成分を分析した結果、甲状腺ホルモンなどは検出されず、薬事法に抵触する事実はなかった。症例報告も、公表した2商品より少ないことから、同省は「肝障害との因果関係は不明」として商品名の公表は見送っている。

 一方、2人が服用していた商品の輸入代理人らの話によると、これらの商品は中国から茶素●嚢を輸入したうえで、日本向けに新たな名称が付けられて販売されていた。

 同じ茶素●嚢が原料で、甲状腺ホルモンの有無の差が出ていることについて、2人の症例を調査した慶大医学部消化器内科の足立雅之助手は「商品ごとに成分が異なっている可能性もある」としたうえで、「甲状腺ホルモンで肝障害が発症する可能性は必ずしも高くない。むしろ、共通して使われている生薬の成分の中に、肝障害を引き起こす物質が含まれている可能性の方が高い」と指摘している。(●はニクヅキ=月へん=に「交」)(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020717-00000004-yom-soci

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